感染症疫学
- 感染症の伝播ダイナミクスと制御に関する定量化
- 理論的枠組みの構築
- ベイズ推論
- COVID-19
- M痘 (サル痘)
村山泰章と申します。現在、国際医療福祉大学医学部医学科に在学しながら、理論疫学・計算論的疫学・感染症疫学の領域にて感染症数理モデルを用いた研究を行っています。
メールアドレス: hiromura319[at]gmail.com
私の研究テーマは公衆衛生に資するような感染症の流行ダイナミクスの数理的な定式化を地盤に置いています。
直接伝播のある感染症においては、「感染者と被感染者」の関係がデータ生成過程においてついて回ります。
これを従属性現象といい、それによってデータ生成過程がnon-i.i.d.、すなわち独立同分布の仮定できない機構として存在しています。
このような性質と、感染日が(狂犬病などを除き基本的に)不明であること、そして不顕性感染や確定バイアスなどによる未報告の存在から実際の感染者数が不明であることから、その他の疫学領域と一線を画する理論構築を行っているのが感染症疫学における感染症数理モデリングです。
感染症数理モデルは、このような性質のあるデータ生成過程を再構築するために必要です。
私の主な関心は、自然史・伝播ダイナミクス・そしてその制御の効果(非薬理学的介入とワクチンなど)を定量化し、また、それらの解析に関する理論構築を行うことです。